当院からのご案内

舌の奥に何かできものがある、悪いものでは?
舌がピリピリして痛い、なぜ?
お口の粘膜に白いものがあり消えない、これは何?口腔がんでは?
他院で「多分大丈夫、様子を見ましょう」と言われたけど、本当?
など、心配なことはありませんか?
正しく答えるには、学理に基づいた臨床検査と検査システム・診断力・経験が担当医に求められます。
またその検査診断結果を患者さんにわかりやすくお伝えする力量も同じくらい重要です。
蛍光観察装置ベルスコープVxとオーラルックの2機種、加えて液状化細胞診を日常診療に取り入れ、
口腔がんの早期発見をライフワークとする当院にご相談ください。

院長からの新着情報

2024/03/08口腔がんは早期発見がすべてです!

 日本の口腔がん死亡者数は最新の情報(R4年厚労省人口動態調査死亡者統計)によると、年間8500人を超え増加傾向に歯止めがかかりません。30年前は4000人ほど、数年前までは6000人台だったのに異常というほかありません。原因の多くは一般歯科医院で口腔粘膜の診査が適切に行われていないことにあり、その結果進行がんになって初めて発見されることになり、残念な結果を招くと思っています。
 口腔がんはその進行度によってステージⅠ~Ⅳ分けられますが、実際にはステージⅢまたはⅣの進行がんになって発見されることが日本では多いのです。
 進行がんになってからでは生存率は大きく下がってしまいますし、手術が成功したとしてもその手術範囲は大きなものとなり、顔貌や咀嚼・発音などに深刻な影響を及ぼします。すべてのがんの中で患者自殺率の最も高いがんは口腔がんであるという報告もあり、進行した口腔がんの場合手術が成功すればすべて良しというわけでもないのが厳しい現実です。一方、ステージⅠで見つかった場合の5年生存率は95%を超えますし、手術範囲も口腔内だけにとどまり深刻な後遺症もまずありません。

やはり早期発見がすべてなのです。

そこで今回は当院で2024年に経験した舌がん症例の中で、蛍光観察と口腔細胞診が早期発見に特に有用だった症例についてご紹介します。

口腔がんは早期発見がすべてです!

50代男性 3か月前ぐらいから舌の口内炎が治らない、ということで来院されました。
診ると舌の下面に小さな(8×5㎜)白色の病変があり(写真黒線で囲んだところ)、一見すると口内炎に見えないこともない。痛くないが治らないとのこと。すでにかかりつけ歯科医、別の口腔外科を標榜している開業歯科医院、耳鼻科開業医を受診するも、いずれも「様子を見ましょう」ということになったそうです。しかし、「なぜ経過観察でいいのか」「どれぐらいの期間経過観察なのか」「経過観察の後どうするのか」の説明はなかったということで、心配になり当院受診されました。
 3か月一度も治らない口内炎はあり得ません。また拡大鏡を用いて詳細に観察すると、口内炎の時のようなクレーター状をしていません。そうです、よくあるアフター性口内炎は中央が白くへこみ周囲がやや隆起したクレーター形状をしているのです。
 そこでORALOOKという蛍光観察機器を使用して検査すると、やはり蛍光ロスという陽性所見です。続いて口腔細胞診を実施、私が採取した検体を大学病院病理検査部に送付し、こちらも「要注意・要精密検査」でした。すぐに基幹病院に紹介し手術が行われ、ステージⅠの舌癌の確定診断のもと部分切除術となりましたが、幸いにもステージⅠで見つけることが出来ましたので、手術範囲も小さくて済み4日間で退院となりました。今ではステージⅠの5年生存率(がんでは5年が完治したと判断される期間です)が95%を超える時代ですので、まず安心してよいと思っています。一方でステージⅢなら65%Ⅳなら45%と一気に下がってしまいます。やはり早期発見がすべてです。

2022/05/23知ってください!「口腔癌の多段階発癌理論」(最近当院で経験した舌癌2症例の共通点から)
多段階発癌理論

ここ数週間以内に当院で発見した舌癌の2症例について、共通した気になることが多くあり皆様にも気を付けていただきたく紹介します。

  1. 気がついてから当院受診まで、各々1年及び5年と長期間が経過してしまっている。
  2. 当院受診まで複数の医療機関(かかりつけ歯科や耳鼻科等)に受診している。
  3. 前の医療機関では、経過観察や軟膏の塗布で終わっている。
  4. 病巣は少しずつ徐々に大きくなってきたように思う。
  5. 強い痛みはない。
  6. 特定の歯が強く舌に接触している。
  7. 精密検査の結果は両方とも扁平上皮癌という舌癌でした。

両者とも上記のような症状が共通して存在します。
長期間にわたってお口の粘膜の同じ場所に、何かあり続ける場合は十分な注意が必要です。
それは大半の口腔がんは「多段階発癌」という病理学的理論通りに出来てくるからです。
大多数の口腔がんは
正常→過形成(固くなる・膨れるなど)→異形成(細胞や組織の性質が癌に近づく)→癌化
という連続性(シークエンス)を持った道筋を経て、癌になるということです。
大切なことは、この過程の途中で早くこのことに気づき、それを指摘できるドクターに巡り合えるかです。
お仕事やご家庭の事情等で気にはなっているけど放置している方や、今まで受診した医療機関での説明があまり腑に落ちない方などは、早く受診していただくことをお勧めします。

2021/10/20院長の著書が刊行されました!

私と東京歯科大学名誉教授柴原孝彦先生ほかの共著
「蛍光観察法と口腔粘膜疾患」という専門学術誌が出版されました。
フルカラー224頁の大作で、日本で初めてのベルスコープ/オーラルック等の教科書です。
出版までに1年以上かかりましたので、実際の本を手にして感無量です。

蛍光観察法と口腔粘膜疾患
2021/08/31受付担当者の変更と感染予防対策

従前勤務していたスタッフの退職に伴い、受付担当者が変わりました。
どうぞよろしくお願いいたします。
また新型コロナの感染拡大防止のため、エアコンを換気機能を備えたものに更新し、待合室にはさらに別の換気用機器(ロスナイ)を新設いたしました。

2021/04/08口腔蛍光観察に新機種導入!

口腔がん検診に使用する口腔蛍光観察機器に、新機種ORALOOK(オーラルック)を導入しました。
今後は世界で一番普及しているベルスコープに加えて、国産最新鋭機種オーラルックを症例によって使い分けることでより精度の高い診断につなげたいと思います。

2020/11/26日本歯科医師会会長表彰受賞!

2020年11月、日頃の口腔がん検診等公衆衛生活動を評価され、日本歯科医師会会長表彰を受賞いたしました。地道に取り組んできた活動が評価されることは、素直に喜びたく思います。

2020/11/25医院出入口を自動ドア化

感染拡大防止策の一環として、出入り口を自動ドアに改修しました。非接触式ですので軽く手をセンサーにかざすだけで開閉できます。

2020/11/15日本口腔外科学会にて研究発表!

11月14日第65回日本口腔外科学会総会において、基幹病院口腔外科の先生とともに、当院で発見した口腔悪性黒色腫の症例報告を行いました。
今年はWEB開催でしたが、日本最大の口腔外科関連学会で発表することができ、新しい情報も得ましたので、患者様に還元してまいりたいと思います。

2020/09/10入れ歯の不調と歯肉がんの発生

先日当院で発見した口腔がんの事例です。
ご高齢の患者さんで、10年ほど前、他院で下顎の総入れ歯を作製し使用されていたそうです。
最近になって入れ歯を入れると、歯肉が痛くなるということで来院されました。

診ると典型的な下顎歯肉がんの所見で、ベルスコープ検査も陽性。すでにステージ3~4と思われます。
即日細胞診も実施して、精査のため基幹病院に紹介したところ、やはり扁平上皮癌であることが確認されました。

この方は義歯を作製した歯科医院が閉院となったため、この10年間歯科を受診していなかったそうです。
歯が1本もないから歯科の検診を受けなくてよいということはありません。
総義歯のかたも、1年1回ぐらいは歯科検診を受け、口腔粘膜と義歯の具合を確認することは口腔がんの観点からも重要です。

2020/06/28院長 口腔がん検診のセミナー講師を務める

6月28日、新大阪で開催された「口腔がん検診蛍光観察装置導入セミナー」の講師を務めてまいりました。
東京歯科大学の柴原孝彦名誉教授が学術面を、私が主に臨床面を担当して蛍光観察装置(ベルスコープ)の導入を考えておられる熱心な先生方に、4時間の講義と実習を行いました。
柴原先生は、口腔がん検診に関する日本の第一人者であり、日本の口腔外科界の重鎮です。
その柴原先生と御一緒に講義できたことは、光栄なことであり有意義な1日となりました。

2020/04/01口腔細胞診を導入しました

当院ではこの4月より、新しいシステムの口腔細胞診を、口腔がん検診に、導入しました。
口腔がん検診は、基本診査(視診・触診・問診)、ベルスコープ診査、口腔細胞診、の3本立て検査体制となり、より幅広く口腔粘膜疾患を発見できる体制となりました。

新しい口腔細胞診は「液状化細胞診」(LBC)というシステムで、これまでの細胞診の弱点であった検体の採取率を大幅に向上させたものです。
このシステムの登場によって、不適切な検体をほぼ無くし、失敗なく適正な検査が出来るようになりました。細胞診の大きなイノベーション(技術革新)と言って良いものです。
婦人科領域では、すでにほとんどの子宮頸がん検診がLBCによって行われています。

また、当院では大学病院とも密接に連携し、細胞診は必ず専門医の病理学的診断を仰いでおります。
さらに、当院の非常勤医は日本病理学会の口腔病理専門医と日本臨床細胞学会の口腔細胞診専門歯科医のダブルライセンスを有する数少ない歯科医師(兵庫県内に1名のみ)で、いつでも専門的なセカンドオピニオンを得られます。

細胞診の検体採取は、口腔粘膜を専用のブラシで少しこするだけで苦痛はありませんし、短時間で終了します。
経験豊富な院長と、ベルスコープ、液状化細胞診で、より精度の高い口腔がんの早期発見を目指します。

2019/09/11堀ちえみさんTV復帰

先日の「徹子の部屋」に、堀ちえみさんが舌癌の手術後初めて出演されました。
ゆっくりではありましたが、自分の言葉でしっかりお話をされていましたね。

皆様はどう感じられましたか?
私は術後10か月ほどとしては、率直に「リハビリよく頑張られたな」と思いました。
大腿部からの移植を受けられていますので、なかなか大変だったと思います。

もっと早期に発見され、移植を必要としない手術で済んでいたらずっと短期間で完全回復されていたことでしょう。
しかし、不幸中の幸いだった点としては、下顎骨に癌浸潤がなく、下顎骨を切除せずに済んだことです。
もしそうなっていたらより広範囲の手術となり、リハビリもますます厳しいものとなっていたはずです。
なにより早期発見が大切だということを、身をもって示された事例でしょう。

2019/09/10院長の学術論文が専門誌に掲載されました!

論文「蛍光観察装置とICT医療連携による歯科クリニックでの口腔がん検診」が兵庫県歯科医師会機関誌に掲載されました。
通常大学関係の先生の投稿が採択されるものですが、開業医の論文が掲載されるのは異例のことです。

2019/09/09兵庫県歯科医学大会2019

9月8日、日曜日、第35回兵庫県歯科医学大会において「歯科クリニックで取り組む口腔がん検診」について発表しました!
この2年間で、当院で発見した口腔悪性腫瘍について詳しく報告し、開業医の先生方が口腔がんを見つけるための理論と方法を解説し、終了後歯科医師会会長から感謝状を受領しました。

2019/02/24口腔がんが発生するリスク要因

歯がすり減ったり虫歯になったりして尖った部分がある、歯並びが悪く特定の歯に舌や頬粘膜がいつもこすれる、噛み締め癖や食いしばり癖があり舌がいつも強く歯にこすれる、等で、舌などに慢性的な刺激が加わり続けると、口腔がんを発症する場合があります(慢性的機械的刺激の持続)。
口腔がんは原則何らかの前駆症状(前がん状態)を経て、がんになります。(「非デノボがん」と言います) 上記の症状がある場合は発がんのプロモーター(促進因子)になっていく可能性があり、長く続くと前がん状態に至ることもあります,あなたにも潜在的な発がんリスクがあるかもしれません。
あなたの発がんリスクを知ることは発がん予防につながります。その意味で口腔がん検診は重要です。

2019/02/22白血病とその口腔症状

歌手の岡村孝子さんが白血病とのこと、罹患されたのは残念ですが今は直す方法のある病です。
一日も早い回復をお祈りいたします。
偶然にも、つい最近当院の口腔がん検診で急性骨髄性白血病の患者さんを発見しましたので、白血病の口腔症状について述べてみます。

今回は比較的高齢の女性で、頬粘膜にできものがあり1か月治らないとのことで来院されました。確かに頬粘膜に暗紫色のできものがあります。大きな血豆のようにも見えますが、それにしては大きすぎます。
血管腫の疑いで検査するとベルスコープでも陽性。
すぐに基幹病院口腔外科に照会し、検査の結果、急性骨髄性白血病、と判明し血液内科に即日入院となりました。

このように口腔の症状がきっかけで、白血病が発見されることがあります。
抜歯の後の出血が止まらない、上あごや頬粘膜に点々と赤~紫の出血班がある、今回のように大きな血豆みたいなものが消えない
などの症状は要注意です。医療機関を受診してください。

2019/02/20堀ちえみさん 口腔がんを告白!

タレントの堀ちえみさんが2月19日自身の公式ブログで、口腔がん(舌癌)であることを告白されました。
まだ52歳、stage4でリンパ節転移もあるとか・・・

昨年の夏ごろから自覚症状はおありだったようです。なぜ今まで診断がつかなかったのでしょうか?
ブログを読ませていただくと、キーワードは「長い間治らない口内炎」「女性」「高齢者でない」と感じました。
2週間以上治らない口内炎は要注意です。
それに舌癌といえば、男性で高齢者と思われがち(実際高齢者に多い)ですが、最近は女性で若い方の比率が増えています。

当、重岡歯科医院で発見した最も若い口腔がん患者さんは36歳の女性です。(stage2でしたので手術後お元気で、顔貌の変化もなく順調です)
何より早期発見が第一です。

元気いっぱいそうな堀ちえみさんですが、口腔がんはサイレントキラーとして忍び寄っていたのですね。
必ずお元気になられることを祈って、復帰を待ちたいと思います。

2019/01/18口腔がん検診セミナー

さる1月17日新大阪会場で行われた、口腔がん蛍光観察セミナーの講師を務めてきました。
東京歯科大学の気鋭の研究者森川助教とともに、口腔がん検診に蛍光観察装置の導入を目指す先生方に院長の経験をお伝えしてまいりました。

2018/11/18淡路市健康大学講座講師を務める!

院長は11月17日(土)淡路市医師会のお招きで、淡路市健康大学講座の講師として淡路市民の皆様に「口腔がんの早期発見」について講演をしてまいりました。淡路市民約60名の皆様に口腔がんの啓発を行い、最後まで熱心にご聴講いただき、活発な質疑応答もおこなわれ、実り多い講演会となりました。

2018/11/01神戸大学医学部 Young Investigator Aword2018 最優秀賞受賞!

当院の非常勤歯科医師重岡學は、神戸大学医学部の若手研究者に贈られる「Young Invesigator Aword」 最優秀賞を受賞しました。
医学部の全講座の中から、1名のみ選出される栄えある受賞で、この賞の歴史上歯科医師が受賞するのは初めてのことです。

2018/10/08院長近畿北陸歯科医学大会にて学会発表!

10月7日学会は千数百名の参加を得て神戸国際展示場盛大に開催されました。
私の発表ブースには多くの先生方が訪れて下さり、活発に議論が交わされ有意義な一日となりました。

2018/10/01近畿北陸歯科医学大会にて学会発表決定!

院長は来る10月7日神戸国際会議場で開催される近畿北陸歯科医学大会において、学会発表を行うことが決まりました。
VELscopeによる口腔がん検診の成果を発表し、一般歯科医の先生方に対する口腔がん」検診への取り組みの一助になればと思っております。

2018/01/27院長、日本公衆衛生協会会長表彰を受賞!

院長は口腔がん検診等、日ごろの公衆衛生活動への貢献が認められ「日本公衆衛生協会会長表彰」を受賞しました。
昨日はその授賞式出席(於東京)のため臨時休診とさせていただきました。
皆様にはご迷惑をおかけいたしましたが、一生に一度のことですのでご容赦ください。
晴れの受賞も皆様のご支援あってのこと、厚く御礼申し上げます。

2018/01/26兵庫県立尼崎総合医療センターで学術発表!

院長は2018年1月25日、県立尼崎総合医療センター口腔外科の臨床研修会に招待演者として招かれました。
「口腔がん個別検診とVELscope®Vxの使用経験」の演題で発表を行い、病院の口腔外科の先生方や開業医の皆様と有意義なカンファレンスを持つことができたことは大きな収穫です。

診療案内

診療案内

当院では口腔がん検診、歯科、口腔外科の診療を行っております。
口腔がんは発見が遅れると、他のがんと同様命に関わる疾患です。
早期発見、早期治療をサポートいたします。

診療案内

院長からのご挨拶

院長からのご挨拶

当院、院長からのご挨拶、経歴などを
ご紹介しております。

院長からのご挨拶

医院案内

医院名
重岡歯科医院
TEL
06-6481-6480
所在地
〒660-0803 
兵庫県尼崎市長洲本通1-14-48 S’s FLATS
診療時間 日・祝
9:00~12:00
15:00~18:00

:午後診療は口腔がん検診のみ(完全予約制)
※火・水・土曜日は午前診療のみ
※月・金曜日のみ午後診療:口腔がん検診のみ(完全予約制)
※休診日:木・日曜日、祝日

JR線 尼崎駅より徒歩8分、車で3分
駐車場:有り(1台)

休診期間中の急患について

尼崎口腔衛生センター休日急病歯科診療所をご利用ください